低圧膜技術、さらなる成長へ――NWRIが報告

カリフォルニア州の各自治体水道行政当局などが設立した研究機関、National Water Research Institute(NWRI)は2008年3月、A Global Perspective of Low Pressure Membranesと題する報告書を発表した。それによると、低圧膜技術の将来は明るく、「この技術は水ビジネスのなかでも急速に伸びる分野であり、これを利用した製品は、今後も世界中の浄水および廃水処理のシステムにひきつづき採用されていくだろう」という。

報告書の著者は、カリフォルニア州Powayの淡水化コンサルティング会社Separation Consultants, Inc.の膜技術の専門家David Furukawaである。著者は報告書の概要の欄で、つぎのように述べている。「逆浸透がそうであったように、精密濾過、限外濾過、および膜バイオリアクターも以前に同様の発展過程をたどり、さまざまなニッチの分野に利用されてから、広範な利用分野が認識されるようになった。本報告書は、この低圧膜業界の現状を概観したものであり、2006年末時点での実際の利用状況を説明している」

13ページから成るこの報告書は、実際の利用状況についての情報を提供した13社のデータにもとづいているが、これは世界中の利用プラントの90%以上にあたる。

 

この報告書は、NWRIが精密濾過および限外濾過技術についての世界規模の調査の結果として2002年にはじめて発表したGlobal Status of Microfiltration and Ultrafiltration Membrane Technologyにつづくものだ。2002年の報告書について、Furukawaはこう述べている。「記録があまりきちんと整理されていなかったことと、多くの企業が情報の共有に乗り気でなかったこともあって、理想的な出来にはほど遠いものとなった。そのため、2002年の報告書は、製造業者による楽観的すぎる評価のはいりこんだ不完全な情報を含むものになってしまった」