Veolia Water、コネチカット州New Londonの上下水道運営契約を獲得

Veolia Water North America—Northeast, LLC(Veolia Water)は2008年3月、コネチカット州New London市の上下水道システムの運営・管理を10年間にわたって請け負う総額5900万ドル(約64億円)の契約を獲得した。これは、アメリカの自治体の上下水道システムを運営・管理する官民協力契約としては最大級のものである。New London市当局と同市の水道・水質汚染防止公社(WWPCA)は競争入札の結果、アカウンタビリティ、資産管理、官民協力に臨む姿勢、および運営のノウハウにすぐれているVeolia Waterの提案を採用した。

この契約についてNew LondonのKevin J. Cavanagh市長はこう述べている。「Veolia Waterをパートナーとすることで、New London市は貴重な上下水道資産の確かな管理と保護を、最低のライフサイクル管理コストで行なうことができる」

これに対し、WWPCAのBarry Weiner総裁はこうつけ加えている。「今回のVeolia Waterとの契約は、どこにも負けない上下水道サービスを提供するというわれわれの姿勢を、顧客に示すものだ」

 

今回の契約にもとづき、Veolia Waterはコネチカット州New London、Waterford、およびEast Lymeの6000人にサービスを提供している日量1000万ガロンの下水処理プラント、9つのポンプ場、および全長80マイルの下水道の運営、管理、および保守を担当するほか、New LondonとWaterfordの1万4000人にサービスを提供している日量900万ガロンの濾過プラント、全長120マイルの上水道本管、および貯蔵タンクの管理を行なう。Veolia Waterはまた、請求および集金サービスも担当する。

 

この契約についてVeolia Water North America—Northeast, LLCのPhilip Ashcroft社長はつぎのように述べている。「われわれは今回の提案をするにあたって、きわめて総合的なアプローチをとった。New London市がわが社をパートナーに選んでくれたことを、うれしく思っている。今回の契約は、ひとつの上下水道システム全体を官民協力により管理するという意味ではアメリカで最大級のものといえる。New London市がめざしているところは、質のよいサービスへのわれわれのアプローチにきわめて近い。長期にわたるすばらしい協力関係を築いていけることを、たのしみにしている」

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