Veolia、ZDD技術の特許実施権を取得

Veolia Water Solutions & Technologiesは2009年6月3日、サウスカロライナ大学の研究者らのZDD Inc.が開発した排出ゼロ淡水化(ZDD:zero-discharge desalination)技術の全世界における特許実施権を取得したことを明らかにした。

これは、イオン置換モードの電気透析装置など、いくつかの分離プロセスを組み合わせることで水から2価の塩を取り除く技術である。Veoliaの報道発表によれば、この技術により、造水の過程で塩の沈殿を防ぐことができ、その分だけ造水能力が高まる。

最近の小規模なテストでは、かん水の淡水化でこれまでよりも長時間にわたって97%の水回収率が達成できることが実証されている。大規模な実証試験が現在進行中で、これは2009年末までに完了する予定である。

この技術は、新規淡水化プロジェクトばかりでなく、既存の逆浸透(RO)淡水化施設のグレードアップ、さまざまな産業用途、海水淡水化などにも利用できる。

なお、Veolia Water Solutions & Technologiesは、Veolia Environmentの水ビジネス部門であるVeolia Waterの子会社である。