マレーシア地球環境センター、ボトル水は環境負荷が大きく使用すべきでないと指摘

クアラルンプールではボトル水が環境に大きな負担を強いている。

マレーシアの環境技術センターのGurmit Singh所長によれば、プラスチック製ボトルの製造及びボトル水の輸送のプロセスで二酸化炭素が大気中に放出されているという。具体的には、1リットルの石油燃料が燃焼されると2.5kgの二酸化炭素が放出されるという。輸送距離が増えれば、それだけ多くの石油燃料が必要となり、その分二酸化炭素も沢山放出される。

同所長によれば、二酸化炭素はプラスチック・ボトルを製造する過程でも放出されており、輸送以外での主な二酸化炭素の放出経路となっている。

環境グループも、ボトル水産業は大量のプラスチックを使用しているので環境面で決して好ましいとは言えないと指摘している。ボトル詰め込み工場から消費者の手に渡るまでには、小さなボトルに入れて運ばなければならないので、もっと沢山の燃料が必要とされるからであるとしている。

地球環境センターのSuzana Mohkeriコーディネーターは、マレーシア人はボトル水を買うのを止めて、ろ過されたり浄化処理された水を自宅から持ってくるべきであると述べた。

上記のGurmit所長は、ボトル水を長距離間を運べば、汚染を引起し補助金を支給された燃料を使用することとなると指摘する。この点について上記のSuzana 氏も同意し、輸送は最大の大気汚染を引起す元である。大量の燃料を浪費し二酸化炭素の排出をもたらし、その結果、大気を汚染し気候変動を引起している、と述べた。

 

またGurmit氏は、飲料用ボトルがリサイクルされうるものであるとしても、ほとんどのマレーシア人はリサイクルに回していないとも指摘し、水を貯蔵する最適な方法は、ガラス容器を使うことであるが、ほとんどの人が重いからと言ってガラス容器を使いたがらない、と述べた。