書評:Planet Water by Steve Hoffman――水ビジネスへの投資のチャンス

2009年5月27日付のThe Wall Street Journalの書評で、Steve Hoffman著のPlanet Waterがとりあげられた。著者のHoffmanは、水ビジネス専門の投資会社WaterTech Capitalの創立者である(この会社は、WaterTech OnlineやWaterTech e-Newsとはまったく関係ない)。評者はThe Wall Street Journalの書評担当者Roger Bateである。

Planet Waterは、2006年に施行されたヒ素規制などの新たな水質規制が、水処理技術を提供する企業への投資機会を増やすだろうと述べている。

 

評者のRoger Bateは、「Planet Waterが水ビジネスへの投資をしきりに勧めている根底には、水道ユーティリティの民営化の傾向が強まり、官による経営から民による経営へ移行していくだろうという著者Hoffman氏の判断がある」と指摘している。Bateによれば、オバマ政権が政府の支出を急増させ、水道ユーティリティの投資に対する見返りがほどほどにしか期待できない時代にあって、著者のこの考えに懐疑的なひともいるかもしれないが、Hoffmanは、コア・ビジネスをしっかりと維持して専門領域外に事業をひろげていない水道ユーティリティ企業に投資家は注目すべきだと考えているのだという。

Hoffmanは、Planet Waterのなかで、伝統的なおとなしい水ビジネスは「いままさに変わろうとしている」と主張している。水への投資は「世界で最も価値のある資源」への投資だから、というのがHoffmanの論拠である。

 

これについて評者のBateはこう述べている。「世界の人口が――中東にしろ、ラスヴェガスにしろ、そういう最も乾燥した地域においてでさえ――増え、しかも豊かになりつつあるいま、水の需要は大きくなる一方だ。Hoffman氏は、水不足とそれの解消に関して基礎的な事項を開示して見せるというすぐれた仕事をしている。同氏はまた、今世紀の最も重要な商品として石油にも匹敵し、しだいに重要性を増しつつある水について、説得力のある論旨を展開している」

なお、Planet Waterは352ページの書籍で、版元はWileyである。