東レ、中国の藍星と水処理膜で合弁

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東レ株式会社と中国藍星集団は2009年7月17日、水処理の合弁会社、藍星東麗膜科技有限公司(TBMC:Toray BlueStar Membrane Co., Ltd.)を北京に設立したことを明らかにした。この合弁会社は資本金3500万ドル(約32億円)、従業員180人で、水処理用膜製品の生産、販売、および輸出入をおこなう。

 

TBMCは最近、北京の順義空港に近い産業開発区で生産施設建設の起工式をおこなったが、それには東レの榊原定征社長兼CEOと藍星のRen Jianxin会長も出席した。

この施設は逆浸透膜の生産と膜エレメントの組み立てをおこなうためのもので、TBMCは建設費としておよそ5億元(約66億円)を投じる計画である。施設の操業は、2010年4月から段階的にはじまることになっている。

この新生産施設に、TBMCは東レの最新技術による高速ポリアミド複合膜製造設備およびエレメント自動巻囲機を導入する。これにより東レ・グループの逆浸透膜エレメントの年間生産能力は、すでに稼働している愛媛工場とToray Membrane U.S.A.を合わせて2010年には現在の1.5倍になる。

 

TBMCは、東レの連結子会社として、東レの最新の水処理膜技術を導入するとともに、藍星の中国における販売ネットワークを活用することにより、中国の廃水リサイクルや海水淡水化プロジェクトに水処理膜を供給する。これによって逆浸透膜を中心とした東レ・グループの水処理膜ビジネスのグローバルなプレゼンスがさらに強化されることになる。

東レは水処理事業を2010年以降の収益拡大に貢献すべき成長ビジネスである「戦略的育成事業」のひとつに位置づけており、経営資源の重点投入をおこなってきた。東レ・グループの水処理事業の中期計画では、売上を2010年度に670億円、2015年度には1000億円以上に伸ばすことを目標にしている。今回のTBMC設立と、来春に予定されている新工場の稼働開始により、この目標の達成はいっそう確かなものとなる。

 

いっぽう、藍星は中国化工集団公司(ChemChina)傘下の中核的企業グループで、世界中に45の工場と17の研究所をもち、樹脂や特殊化学品などの事業を展開している。2008年度の売上高は400億元(約5300億円)を超えていた。グループ内に中国最大の水処理エンジニアリング会社を擁し、中国国内で廃水の再生利用と海水淡水化事業を積極的に展開している。今回の東レとの合弁によるTBMCの設立と生産施設の新設は、水処理ビジネスへの藍星のコミットメントをさらに強めるもので、顧客のニーズに迅速に対応し、関連製品の安定供給を確保する上で藍星の能力をいっそう高めるものと期待されている。

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