バンコク首都圏庁、水質汚染改善に向けて廃水処理プラント設置を計画――世銀が融資

バンコク首都圏庁(BMA:Bangkok Metropolitan Administration)は、バンコクの水質汚染状況を改善するため、2件の廃水処理プラント設置計画を明らかにした。バンコク首都圏知事のSukhumbhand Paribatra氏は、2009年8月29日、バンコクには7つの廃水処理プラントがあるものの、実際にはその倍のプラントが必要であるとの見解を示した。しかしながら、14ものプラントを建設するには700億バーツ(1920億円)の資金が必要となるため、同知事は、任期中にThon Buriとバンコク北部に2つのプラントを建設する意向であるという。また、知事によると、世界銀行が同プロジェクトのために低金利で資金融資を行なっており、オランダ政府も同プロジェクトへの出資に関心を示しているという。

知事は、バンコク市内を流れるPrem Prachakorn Canal(運河)を清掃する地元民を援助するために行なわれたChatuchak地区の地域社会活動において、上述のコメントを行なった。市内の運河を清潔に保てるよう、BMAは、Chatuchak地区とLak Si地区の施設や排水路清掃業者に清掃用具を提供し、近隣住民に清掃用具が行き渡るよう取り計らっている。