Veolia Water、埋立地での浸出液処理事業が環境賞を受賞

Veolia Waterは、2009年12月14日、ユーティリティ産業功績賞(Utility Industry Achievement Awards)の環境部門賞を受賞した。これは、Veolia Environmental ServicesがイギリスのCandles埋立地で運営している、革新的な浸出液処理プラントに対するものである。Veolia Water UKのFrederic Devos社長は、「処理が行われなければ環境にとって大きな脅威となる問題に対してユニークなソリューションを提供しているVeolia WaterおよびVeolia Environmental Servicesのチームは、受賞にふさわしい。Candles埋立地での成功によって、他の埋立地でもこのソリューションを提供する自信を深めることができた」と語っている。

浸出液(Leachate)とは、埋立地の底部で収集される雨水のことである。雨水が廃棄物に浸透することで汚染され、環境にとって有害なものとなるのである。

Candles埋立地で先駆的に取り入れられた浸出液処理手法は、環境面でいくつかのメリットをもたらすものである。例えば、同手法は、汚染された浸出液を下水に排水するのに十分なレベルまで処理するだけでなく、埋立地での発電によって生じる排ガスを燃料として活用し、アンモニア溶液を生産している。

同埋立地で処理される浸出液の量は、最大で1日150m3に達し、その処理プロセスは、以下のようになっている。

  1. 浸出液からの汚染物質の除去
  2. アンモニアの分離
  3. 環境に優しい製品を製造するため、アンモニアを濃縮

また、同プラントでは、バイオガスを利用した発電機から生じる廃熱を利用することで、プラントのカーボン・フットプリントを大幅に削減することに成功している。