カタール政府系投資機関、Veolia Environnementに5%出資――中東・北アフリカ地域の市場を視野に

Veolia Environnementとカタールの政府系投資機関“Qatari Diar”は、2010年4月16日、Qatari DiarがVeolia Environnementに5%の出資を行い、完全な議決権を獲得したことを発表した。この出資は、これら2社が協力して、中東および北アフリカ地域のインフラ・プロジェクトに参画するためのものであり、将来的には、Qatari Diarが事業を行う他の地域にも事業を広げる予定である。

また、契約には、2010年5月7日に開催される年次株主総会の承認によって、Qatari DiarがVeolia Environnementの役員会に名を連ねることも規定されている。Qatari Diarは、3年間に渡ってVeoliaに出資を行ない、議決権を行使する意向を示している。

Veolia Environnement、Antoine Frérot最高経営責任者の声明。
「我々は、Qatari Diarを、株主として、また長期的なパートナーとして迎えられることに、非常に喜んでいる。この合意によって、Veolia の持続可能な成長戦略に対してQatari Diarが信頼を置いており、また、我々が重視し、かつQatari Diarがプレゼンスを発揮している中東・北アフリカで事業を行うために我々とパートナーシップを築く価値があるとQatari Diarが認めていることが示された。今回の合意のきっかけとなったのは、水セクターにおけるEmirati Mubadala Fundとの合意である。この合意によって中東・北アフリカ地域における我が社のプレゼンスが強化されるだろう」

Qatari Diar、Eng. Mohammed bin Ali Al Hedfa最高経営責任者の声明。
「我々は、Veolia Environnementの長期的なパートナーおよび株主となれたことに喜んでいる。今後、我々が強固なプレゼンスを有している中東、ヨーロッパ、およびアフリカでVeolia Environnementが行うプロジェクトに対して積極的に関与していく」