欧州委員会、ルーマニアの上下水道設備新設などの環境関連プロジェクト2件を承認

ルーマニアが2013年までにEUから供与される予定の環境事業援助資金(償還不要)の総額は45億ユーロ(約5700億円)を超える。関連プロジェクトのうち総投資額が2500万ユーロ(約31億6000万円)を上回るものは、欧州委員会による審査と承認を受けることになっている。

2010年2月、欧州委員会は新たに以下の2件の環境関連プロジェクトを承認した。

(1) 北部ビストリツァ・ナサウド(Bistrita-Nasaud)県における上下水道システム新設:
総工費約8300万ユーロ(約105億円)。4件の小型浄水施設ならびに13件の排水ポンプ場の新設工事のほか、飲料水ろ過システムの近代化工事、さらに200kmに及ぶ上下水道網の新設・近代化工事を予定

(2) アラド(Arad)県における廃棄物処理統合システム構築:
総工費約3000万ユーロ(約38億円)。4件の廃棄物輸送ステーション、2件の堆肥化処理施設、1件の廃棄物分別処理施設の新設のほか、10件の市営集積所の近代化工事、113件の埋立処分場の閉鎖を予定

ルーマニアでは、輸送インフラ関連プロジェクトのEU承認が難航する一方で、環境関連プロジェクトの承認は好調に進んでおり、これで15件の環境プロジェクト(11件は水セクター、4件が廃棄物処理セクター)が承認されたことになる。隣国ブルガリアではまだ最初の2件の環境プロジェクトが承認されたばかりである。

首都ブカレストでは、2010年6月9日~11日の期間、水関連見本市「Expo Apa」が、また同年6月14日~16日にはIDCED(International Dialogue Centre Environment and Development)主催による、ルーマニア廃棄物処理・循環型経済に関するシンポジウムが開催される予定になっている。

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