水ビジネス大手のKemiraがシンガポールと共同研究開発プロジェクトを立ち上げる

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フィンランドに本社を置く世界的な水・化学企業Kemiraがシンガポールの南洋理工大学(NTU)シンガポール膜技術センター(SMTC)と共同で廃水の処理・浄化技術の向上を目指した2年間の研究開発プロジェクトを立ち上げることを発表した。このプロジェクトの目標は、水の回収率を高め、エネルギー消費量と廃水の発生量を減らしたより効率的な水の生産プロセスを開発することにある。

「現在の水再生のプロセスはエネルギーを大量に消費します。Kemiraはこれまでに水処理の分野で積み上げてきた豊富な経験をもとに、NTUと共同で、エネルギーの消費量を減らして、もっと効率よく、よりきれいな水を回収することができるプロセスを開発していきます。このプロジェクトの成果は、2010年3月に設立したKemiraのWater Efficiency Excellenceセンターで生かしていくことになります」Kemiraの研究開発・技術担当副社長のKaj Janssonはそう語っている。

一方、SMTCの所長を務めるAnthony G. Fane教授は次のように語っている。「SMTCは、水処理の分野の世界的な大企業であるKemiraと共同でより効率的で費用効果の高い水の膜脱塩・再生技術を開発するプロジェクトを立ち上げることができたことをとてもうれしく思っています。SMTCも膜技術研究の先頭を行く研究機関ですから、Kemiraと共同で、ただ効率がよいだけでなく、エネルギーも節約できる新しい水処理プロセスを開発できるだけの能力を持っています。シンガポールのように再生して脱塩した水資源に頼っている国には、このような技術はたいへんメリットがあるものになると思われます。SMTCには、いろいろと付随的な技術もあるので、このプロジェクトが成功し、水や環境に関する持続可能性の研究におけるNTUの立場をさらに高めることができると思っています」

シンガポールでは、2006年に政府が環境・水産業を同国にとって戦略上重要な成長分野として位置づけ、同国を世界の水ハブとして発展させるために3億3000万シンガポールドル(約210億円)の予算を投入することを発表している。シンガポール経済開発庁(EDB)のクリーンテクノロジー局長で環境・水産業開発評議会(EWI)の議長も兼務するGoh Chee Kiongはこう語っている。「KemiraのSMTCとの共同研究開発プロジェクトはたいへん喜ばしいことです。今日、シンガポールは世界の水ハブとして認知され、70社を超える世界の水ビジネス関連企業がここにアジアの拠点を設け、製造活動や研究開発活動を行っています。このたびのKemiraの投資は、そうした体制をさらに強化し、わが国への研究投資の成果の商品化を加速させることになるでしょう」

Kemiraは、世界の主要な水・化学企業のひとつである。何十年も前から水技術の分野で豊富な経験を積み重ねてきて、現在は約40の国々で事業を展開しており、水管理の分野のさまざまなニーズを満たすことができる能力を備えている。幅広く取り揃えられたKemiraの化学製品のラインナップは、ポータブルの水処理装置から、工場設備、スラッジ処理にいたるまで、都市や工場のさまざまな水処理アプリケーションに対応することができるものになっている。

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