独ジャーマン・ウォーター・パートナーシップ、アラブ水市場に進出へ

ドイツのジャーマン・ウォーター・パートナーシップ(GWP)が2010年11月にも、アラブ諸国水企業協会(ACWUA)と、水事業の協力をめぐる了解覚書に署名することになった(以下のリンクにGWPのドイツ語プレスリリース)。
http://www.german-water-partnership.com/

ACWUAは12月5~9日、ヨルダンの首都アンマンで、この種の催しとしては初となる<アラブ・ウォーター・ウィーク>(プログラム等は以下のリンク参照)を開催する。
http://www.arabwaterweek.org/

この催しは、アラブ連盟(21カ国1機関加盟)が後援し、アラブ閣僚水評議会(AMWC)とヨルダン水灌漑省が協賛する。革新的なパートナーシップの構築を通じて、アラブ地域の水管理問題に初めて対処することになる。GWPは、12月5日に2つのセッション(3番と5番)を受け持つ。GWPの窓口は、R.ハイデブレヒト氏(Heidebrecht@germanwaterpartnership.de)である。

ドイツ連邦政府は、国策会社のドイツ技術協力会社(GTZ社)を通じて、ACWUAの活動に設立当初から深く関与している。ACWUAには、ヨルダン水灌漑省、国連西アジア経済社会委員会、国際水協会(IWA)、ドイツ上下水道・廃棄物協会(DWA社)、ドイツ地球科学・資源研究院、国連大学などの官民組織も加入している。

アラブ地域の水部門は、水不足、脆弱な水政策、大きな投資ニーズ、水管理技術や上下水道設備の欠如、人口増加による水需要の急増、水をめぐる紛争など、慢性的な問題を抱えている。これらの問題を解決するため、2007年4月にACWUAが設立された(以下のリンクにACWUAのホームページ)。
http://www.acwua.org/

ACWUAは、次のような業務を通じて、アラブ諸国の上下水道企業に、実際に即したサービスを提供している。

(1) アラブ地域の窓口として、会員企業の専門知識や技能を相互交換する。
(2)   会員企業の従業員が、職務をプロにふさわしく費用対効果ある方法で遂行できるよう、人材を育成し、研修計画を促進し、職業認証制度を普及する。
(3)   上下水道企業の企業統治、経営、管理、保守に関わる実績標準を普及する。
(4)   水をめぐる法令、政策、水部門の運営や改革に関する助言やコンサルテーションを提供することで、会員企業をサポートする。

会員その他の地域専門家のニーズに合った公刊物やその他資料を作成し普及する。

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