ロシア、地下水のより効率的な利用を目指す――地下水利用企業の環境アセスメントを実施へ

ロシア連邦天然資源環境省(Ministry of Natural Resources and Environment)が、地下水を使用している企業を対象とした環境アセスメント及び水保全計画(water conservation plans)の実施に着手した。これはロシア連邦天然資源環境省命令2011年9月1日付モスクワ市第718号「火力発電所及び工業用地下水の埋蔵量及び予想資源量に関する分類の承認について」に基づき、同省から火力発電所及び工場に対して、これらによる地下水の使用が環境に与える影響を評価し、この影響を減らす方法を検討するよう、2011年10月26日付で発令されたものである。これにより企業は、地下水の効率的な利用及び環境保全のために、帯水層の構造を調査し、井戸の生産能力をモニタリングする必要がある。

この他にも各社は、冷却水として使用される水の処理方法にも関係してくる節水対策について、詳細な報告書を提出しなければならない。これは地下水の再利用及び廃熱に関する技術開発を推し進めるものでもある。

この命令は、サイトhttp://www.rg.ru/2011/10/26/voda-dok.htmlにロシア語で全文が掲載されている。