韓国環境部、下水処理場の規制強化へ――浄水場の悪臭対策推進も

韓国環境部は、2012年1月中旬、下水処理施設を改善し、降雨時における放流水の水質基準を別途で策定するなど、下水処理場に対する規制を強化すると述べた。環境部は、全国の公共下水処理場に対して降雨時における運営実態を調査し、施設を改善するために2013年度に126ヶ所の下水処理場に対して353億ウォン(約30億円)を、2014年度と2015年度には172ヶ所に対して948億ウォン(約85億円)を投資すると決定した。

また、2013年上半期までに降雨時における放流水の水質基準を別途で制定し、2014年からは本格的に適用する計画である。

その他、環境部は主な「水質汚染地域」に対して、水質改善事業のパイロット事業を実施する予定であり、今年中対象地域を選定すると説明した。

一方、環境部は首都圏の上水源に対して至急高度浄水処理施設を設置すると発表した。発表によると、2011年、降水量が減少したことによりAnabaena(藻類)が増殖し、その結果悪臭を発生させるGeosminの濃度が増加した。

環境部はこれからも気候変動により水道水における悪臭問題が多くなると予想し、根本的な対策としてソウル市内を含んだ首都圏の全ての浄水場に対して、浄水処理施設を導入してゆくと述べた。また、気候変動による水質悪化に一層対応してゆくため、悪臭の原因となる物質を規制物質として追加し、管理してゆく計画である。

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