VeoliaとAppear、可搬浄水ユニット・サービスをモバイル・クラウドでより効率的に

Veolia Water Solutions & Technologiesがシンガポールで提供している可搬浄水ユニットによる顧客サイトでの水処理サービスで、可搬ユニットを効率的に追跡する新たなフィールド・サービス・ソリューションが登場した。同社が、モバイル向けエンタープライズ・アプリケーション・プラットフォーム(MEAP)を専門とするAppearと組んで新たに展開をはじめたモバイル・クラウド・アプリケーションである。

VeoliaのSDIソリューション:

Veoliaは、可搬ユニット式脱イオン(SDI:service deionization)サービスのユニットの集配を追跡することによってサービスの質を格段に向上させることを狙い、そのための新たなモバイル・アプリケーションの設計、管理、および支援にAppearのIQ MEAPを採用した。

Veoliaがシンガポールにもつ最新の全自動樹脂再生センターは、1ヵ月に2万5000立方メートルのイオン交換樹脂を再生処理することができ、これが、交換可能なさまざまなカラム(陰イオン、陽イオン、混床、および活性炭)を通してきわめて質の高い水を持続可能なかたちで供給することを保証する便利で安全かつ経済的な方法――SDIソリューション――を可能にしている。このSDIソリューションは、システムの据付、現場での化学品の扱い、およびメンテナンスを必要としない。

これについてVeolia Water Solutions & Technologiesシンガポール支社のLaurent Bessonゼネラル・マネージャーはこう述べている。「国中に何千とある浄水カラム・ユニットを追跡しつづけることは、われわれのエンジニアにとってたいへんな仕事だ。AppearのIQモバイル・クラウド・アプローチを使うことにより、専用のターンキー・ソリューションにわずかな金額を払うだけで、われわれのすべてのニーズをカバーする費用対効果性の高い解決策を実行に移すことができた」

現場のニーズにマッチしたAppearのIQソリューション:

AppearがVeolia向けに開発したこのソリューションには、現場でのネットワーク接続性の大きな変動に対応できる端末上インテリジェント・データ・キャッシングなど、いくつかのユニークな機能のほか、費用対効果性の高いデータ・シェアリングのためのDropboxとの統合や、運用コスト低減のための強力なクラウド・ベース・アーキテクチュアといったすぐれた特徴がある。

AppearのVincent Dollet最高技術責任者はこのソリューションの革新性についてつぎのように述べている。「このソリューションを使えば、基盤となるハードとソフトのプラットフォームを購入して管理するのに必要な初期費用や手間をかけることなく、アプリケーションを容易に展開することができる。われわれは、アプリケーションの開発、テスト、展開、およびホスティング、それにバックエンドのインテグレーション、セキュリティ、スケーラビリティ、およびストレージに対し、サポートを提供する」

データの捕捉とプロセスの追跡をこのように改善することで、Veoliaはフィールド・サービス・オペレーションを最適化しつつ、最高レベルの顧客サービスを提供する態勢をととのえることができた。