Siemens、イギリスでのプレゼンスを強化――現地の2事業を併合

ヨーロッパ随一のエンジニアリング企業であるSiemensは、イギリスの水ビジネス部門におけるプレゼンス強化をめざし、現地の2事業――Siemens Industry AutomationとSiemens Water Technologies――を併合した。

併合により新たに誕生した事業部門、Siemens Industry Automation & Drives Technologies (IA&DT)は、両事業の専門的知見と幅広い製品ポートフォリオを結集し、イギリスの上下水道ユーティリティ業界の要求に応えていく。この併合にはまた、水ビジネス企業からSiemensへのアクセス・ポイントをひとつに絞る効果もある。

Siemens IA&DTを率いることになったイギリスの公共部門営業担当のAndrew Reeks部長はこう述べている。「Siemens IA&DTは水部門をきわめて重要視しており、統合化された産業向け技術ソリューションが水ビジネス企業の直面する運営、環境、および規制面での多くの課題の解決に役立つことを確信している。この新たに強化された体制により、われわれは水ビジネスのパートナーと真にホリスティックな立場から協力していくことができるようになり、自動化と水処理の広範な技術分野で彼らの要求に応える強固な基盤が整った」

この新たな事業部門、IA&DTが誕生したのは、Siemensの幅ひろい専門的知見や業界をリードする製品に水ビジネス企業がアクセスしやすくするためでもある。水ビジネス部門向けにSiemensが提供している広範な製品や技術には、全プラント規模のプロセス制御システム、殺菌システム、膜濾過ソリューション、生物学的廃水処理技術、脱臭ソリューション、水質分析・管理、ネットワーク・センサー計装、可変速ドライブなどがある。