ポーランド、首都ワルシャワの水供給・下水処理プロジェクトの進捗状況

ポーランド環境省事務次官Aneta Wilmańska氏が2012年9月4日、「ワルシャ水供給・下水処理事業(Zaopatrzenie w wodę i oczyszczanie ścieków w Warszawie)」の進捗状況を視察した。同プロジェクトは、ワルシャワの水質改善ならび高効率の下水回収・処理スキームの構築を目的としたもので、EU資金を用いた環境保護分野の共同出資事業としては欧州最大の規模を誇る。同プロジェクトの枠組みで、Czajka下水処理場の近代化および拡張工事、各種設備新設ならびに下水処理スキームの構築、市内の上下水道網の拡張工事などが行われている。

プロジェクトは大きく以下の4つのステージに分けて実施されている。

【第1・第2ステージ(2000年~2010年)】

すでに完了している第1ステージでは、市内の南部および南西部地域の下水回収・処理システムが整備されたほか、全長20kmに及ぶコレクターが完備されている。

第2ステージが対象とするのは、ワルシャワ市内およびその近郊の市町村、そしてPiastów市ならびにPruszkó市を対象とした、取水・水処理・配水に関する投資事業である。これに関連し、全長157.2kmにおよぶ上水道の建設・改修・近代化工事が実施され、さらにワルシャワ市内3か所の浄水場のうち2か所で最新の処理技術が導入された。第1ステージおよび第2ステージの総支出額、約1億8000万ユーロ(約180億円)のうち、約8,856万ユーロがEU基金でカバーされている。

【第3ステージ(2005年~2012年)】

第3ステージでは、ワルシャワ首都圏で排出される下水の回収・処理に関連する設備投資が始まっている。最大の投資事業はCzajka下水処理場の近代化・拡張工事で、これにより同処理場の一日あたりの最大処理能力は43万5000立方メートルへと拡大する予定だ。そして同処理場の整備と、ヴィスワ河左岸地域から排出される汚水移送スキームを合わせることにより、左岸地域の中央・北部エリアで排出される全汚水(左岸地域住民全体の75%が排出する量に相当)の回収・処理が可能となる。なお、第3ステージに投じられる結束基金(Cohetion Fund)は約2億2400万ユーロ(約224億円)である。

【第4ステージ(2007年~2015年)】

第4ステージでは、下水スラッジ(汚泥)のサーマルリサイクル処理施設建設、下水道拡張事業、そして上下水マネジメント領域での新規投資事業が実施される。結束基金のシェアは約6億9100万ズロチである(約167億円)。

Wilmańska事務次官は視察を経て、「結束基金を投入した共同出資形態により、上下水マネジメント分野のこのような大規模投資が実現した。同事業は環境負荷を緩和し、首都圏住民の生活の質の向上に貢献するであろう」とコメントしている。

関連情報:
http://www.mos.gov.pl/artykul/123_newsroom/19150_clean_water_for_warsaw.html

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