GE(2013年9月~11月の主な動向)

GE(2013年9月~11月の主な動向)

年月日 トピックス
2013年9月23日 GEとmemsys clearwater Pte. Ltd.は、水圧破砕で生じる油汚濁水の処分コストを低減し、水の再利用を可能にする目的で共同で開発した蒸気圧縮機駆動式の新たな水処理用膜蒸留(MD)システムの実証試験を、テキサス州で実施してきたが、試験が成功したことを2013年9月23日に公表した。
10月7日 GEは、同社のZeeWeed膜バイオリアクター(MBR)やLEAPmbrと組み合わせて使用する革新的な主要水処理技術「LEAPprimary」の発売を発表した。この技術は、主な下水固形物質の分離・濃化・脱水機能をひとつのコンパクトで高性能なユニットに組込むことによってエネルギー使用量、コスト及び設置面積などを大幅に削減できるという特長がある。
15日 GEは、同社のZeeWeed膜バイオリアクター(MBR)、極性転換方式電気透析(EDR)、および逆浸透(RO)の技術が、ロシア国営石油会社Bashneftのバシコルトスタン共和国のウファ北部工業ブロックにある石油コンビナート施設で発生する廃水処理に採用されたことを発表した。これは、厳しい排出規制の遵守と処理水の再利用の必要性からGEの技術が選ばれたものである。
21日 中国天津市で開催された国際淡水化協会(IDA)の世界会議でGEは、RO膜利用の海水淡水化装置の前処理用に新しく設計された加圧浸水型UF膜を開発し発売すると発表した。この新技術は、GEのZeeWeed 1000及びZeeWeed 1500中空糸膜を含むもので、初期のZeeWeed製品に比べてプラントから発生するフットプリントを削減し設置コストも低減する特長がある。
11月6日 GEは、南アフリカのエネルギー・化学企業、Sasolと共同で、廃水処理の副産物として発電用のバイオガスを生産する技術を開発した。これは、嫌気性膜バイオリアクター(AnMBR)と呼ばれる水処理技術で、今後、南アフリカのサソルバーグのSasol OneというサイトにあるSasolの研究開発センターに新設された実証プラントでさらに開発が進められる。
7日 カナダ・カルガリーで催されたGEヘビーオイル・サミットにおいて、GE Power and WaterのSteve Bolze社長兼CEOは、GEは、カナダ・オイルサンド・イノベーション同盟(COSIA)の会員企業らと協力して、温室効果ガス排出削減と水消費量の節減に的を絞った技術開発を共同プロジェクトとして進めていくことを明らかにした。
18日 GEのUF膜およびRO膜による淡水化技術が、エジプトのアイン・スクナにおけるTahrir Petrochemicals社の石油化学プラントに導入されることが決まる。この契約は、エジプトのCarbon Holdings社とGEが協働して受注したもので、契約金額は5億ドル(約500億円)。この契約は淡水化技術だけでなく、蒸気タービン、発電機、コンプレッサーなどの機器も含めた包括的なものとなっている。

出所:GE HPおよびその他資料を基に作成