Veolia Environment、農業関連廃棄物市場における収益の急速な成長を予測――数年内に10億ユーロに

2013年11月28日に報じられたところによると、フランスVeolia Environmentは規制強化とコスト削減による再利用の推進を背景に、食品・農業分野における急速な成長を予測しており、同分野からの収益が数年内に10億ユーロ(約1410億円)に達すると見込んでいるという。これは2012年の6億5000万ユーロ(約916億円)から50%超の増加である。

世界の食品・農業関連企業の廃棄物・水処理関連市場は110億ユーロ

Veoliaは飲料メーカー、ビール醸造会社、コーヒー生産者、および農業業界に対し、水の再利用、バイオ廃棄物の燃料または再利用可能な商品への転換を提供している。VeoliaのAntoine Frerot社長によれば、世界の食品・農業関連業界は廃棄物および水の処理を委託するために現在年間110億ユーロ(約1兆5500億円)を超える費用を投じているという。またこの市場は、Veoliaおよびその他の競合会社が新しいリサイクル技術を開発し、さらに廃棄物に対する規制が強化されるにつれて成長していくという。「廃棄物をめぐり、新たな市場を創出するための激しい技術開発競争が巻き起こっています」とFrerot氏は語る。

都市用水から民間企業への廃棄物エネルギーサービスにシフト

世界最大の上水供給会社であるVeoliaは、民間企業に対する廃棄物およびエネルギーサービスの提供にフォーカスすることで、上水道契約への依存度を低減させることを目指している。VeoliaはCoca Cola、Pepsiなどの清涼飲料水メーカー、AB InbevやHeinekenなどのビール醸造会社、NestleおよびKraft Foodsなどの食品会社の廃水再生を請け負っているが、Frerot氏はVeoliaが過去1年間で、米国食品大手のMarsのチョコレート・キャンディ製造工場(オランダ、ウェフヘル)を含めた食品・農業関連会社との間で廃水からバイオガスを製造する新たな契約を複数締結したことを明かした。Frerot氏によれば、プラント廃水に含まれる糖分、チョコレート、およびその他の有機的残留物をメタンに転換することで、同工場のエネルギー料金を10%削減することができると語る。

多様な廃棄物に対応するには技術力が鍵

この他にも、英国ケントに拠点を置く既製惣菜メーカーのBakkavor社はVeoliaに野菜の清浄水のリサイクルを委託し、水の消費量を70%低減した。英国スコットランドの飲料メーカー、Diageoは、Veoliaのサービスを利用してモルト廃棄物を燃料に転換し、工場で使用されるスチームの約5割を生産しているという。Frerot氏は廃棄物をリソースに転換するには、そのための道筋を見つけることだと話す。フランスの穀物大手Limagrainは、Veoliaのサービスを利用してトウモロコシの芯から熱を産生している。これは焼却する場合には灰のガラス化および焼却炉の損傷を防止するため、低温で時間をかけて焼却しなくてはならないものである。さらに、オランダのインスタントコーヒーメーカー、EMBはVeoliaに廃水からのコーヒーかすの回収を委託し、これを燃料として焼却している。農業関連廃棄物が新たな利用の途を見つけられるかどうかは、対応する技術にかかっているとFrerot氏は語る。

北フランス、アラスにできたVeoliaの新しいメタン化施設は年間2万5000トンあまりの有機廃棄物を処理しており、アグリビジネス各社から出る廃棄物を引き受けている。

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