Degrémont、Tractebel Energia社からブラジルの水サイクル事業を受注

仏Suez Environment社の子会社Degrémontは、2014年1月16日、GDF SuezグループのTractebel Energia社から、ブラジルのサンタカタリーナ州にあるJorge Lacerda火力発電所とLagesバイオマス発電所の水サイクル関連事業を受注したことを公表した。これら2つの契約の合計額は400万ユーロ(約5億6000万円)であり、契約期間は4年間である。

蒸気タービンや冷却塔で使用されるプロセス水は発電に不可欠である。Degrémontが供給する水処理施設は、4基のボイラー、複数の冷却塔、複数のエアコンディショニングシステム、2つの処理プラント及び2基の脱塩ユニットで構成される。Jorge Lacerdaはラテンアメリカ最大規模(出力85万7000 kW)の石炭火力発電所である。また、Lagesは出力2万8000 kWのバイオマス発電所であり、その蒸気発生器の容量は25トン/時である。

Degrémontは水処理の世界的なスペシャリストとして70年以上の実績を有し、70カ国以上に5000人を越える人員を擁している。2012年の総売上高は13億900万ユーロ(約1946億円)であった。同社は2013年にアルゼンチンにおいてDuro Felguera脱塩施設のエンジニアリング・供給契約を締結しており、北米でも脱塩システムや排煙脱硫排水の処理システムを供給してきた。

Degrémontはまた、限定的な需要に対応する必要がある発電事業者のために、世界各地で利用可能なモバイル式の水処理設備を提案している。たとえばフランスでは、同社の逆浸透膜を用いた脱塩設備が原子力発電所で利用されている。