米国行政管理予算局、飲料水中の懸念される汚染物に関する環境保護庁の規制上の決定について審査を終了

米国行政管理予算局(OMB)は2014年4月14日、飲料水に含まれる少なくとも5種の懸念される汚染物質に関する環境保護庁(EPA)の規制上の決定についての審査を終えた。
OMBに提出された汚染物質は、2009年9月にEPAが発表した第3回汚染物質候補リスト(CCL)に含まれている物質である。CCLは規制対象候補である飲料水に含まれる汚染物質のリストで、104種の化学物質と12種の微生物からなる。このリストに含まれる汚染物質の例を最後に示す。

5種以上の汚染物質に規制上の決定下す

EPAは、OMBにCCLのなかのどの汚染物質をOMBに検討するよう提出したかについて公表していない。
安全飲料水法(SDWA)に基づいて、EPAは、定期的にCCLを発表し、このリストから少なくとも5種の汚染物質に関して規制上の決定を下さなければならない。
この決定というのは、汚染物質を規制する、規制しない、健康に関する勧告(health advisory)を発表する、さらなる検討が必要であると述べる、のいずれかに関する正式な決定である。
EPAは、2008年7月に発表した2回目の最終的な規制上の決定のなかで、CCLに収載されていた51種のうちの11種について規制しないという決定を行っている。
EPAはまた、汚染物質が住民の健康に危険をもたらすと判断した場合、上記のプロセスの枠外で汚染物質を規制する決定を下す可能性がある。

今後の展開

EPA地下水・飲料水局のPeter Grevatt局長は2014年4月7日、大都市水道局協議会(AMWA)が開催した会議で、約1カ月後に規制上の決定を発表する計画であると述べた。
この規制上の決定の発表の後、EPAは公開の会合を開き、60日間コメントを求めることになる。EPAは、受け取ったコメントを検討して最終決定を発表する。
この規制上の決定は、何十万もの公共の飲料水事業者だけでなく、たとえば、American WaterやUnited Water and Aqua America Inc.などの飲料水を提供する民間の会社にも影響を与えることになる。

2009年9月のCCLに含まれる汚染物質の例

  • 過塩素酸塩(パークロレート)
  • 卵胞ホルモン(estrogenic hormone)
  • パーフルオロオクタン酸(PFOA)、パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)
  • ニトロソアミン
  • 大腸菌0157

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