Abengoa、チリで淡水化プロジェクトを受注――同社としてはチリで初

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Abengoa*1は2014年6月26日、チリの電力会社AES Generから淡水化プロジェクトを受注したことを明らかにした。これは、Abengoaがチリで実施する初の淡水化プロジェクトで、チリ北部のアントファガスタ州メヒヨネスに淡水化プラントを建設し、アンガモスにあるAES Generの火力発電所に水を供給する。

このプロジェクトでAbengoaは、淡水化プラントのエンジニアリング、建設、および運転を担当する。プラントは、限外濾過(UF)膜による前処理システムと2段階の逆浸透(RO)プロセスによって水質の高い水を生産し、それをAES Generの火力発電所や、その他の複数の顧客に供給する。プラントの当初の造水能力は日量4800立方メートルとなる予定で、プロジェクトの第2フェーズにはこれを日量1万9200立方メートルにまで増強することができる。

水不足に対処するAbengoaの戦略プラン

この淡水化プロジェクトは、チリの北部地方のような、世界でも水不足の影響が最も深刻な地域における水供給の問題の解決に向けたAbengoaの戦略プランの一部を成すもので、このプロジェクトを加えるとAbengoaの全淡水化プラントの造水能力は日量140万立方メートルになる。これは、およそ800万人分の水の供給量に匹敵する。

Abengoaのチリでの事業は1987年にはじまった。それ以来、同社は、ラテンアメリカ初の太陽熱発電プラントであるCerro Dominador発電所など、多くのプロジェクトを手掛けてきた。Cerro Dominador発電所は、太陽光を多くの反射光によって塔の上部に集光する方式で、エネルギーを最長18時間蓄えることのできる設備を備えている。

Abengoaはこれまでに、中南米、アメリカ、アラブ首長国連邦、アルジェリア、ガーナ、中国、インド、モロッコ、およびスペインで淡水化プラントを建設してきており、チリで今回獲得した契約は、水ビジネスの分野における同社の優位性をさらに強化するものであるとともに、水不足をはじめとするグローバルな問題を解決するための革新的で持続可能な技術の開発をめざす同社のコミットメントのあらわれと言うこともできる。

(参考)

201408022_1

図 Abengoaの水事業の売上推移

 201408022_2

図 Abenogaの水事業の2013年地域別売上

 

*1 スペイン南部のセビリアに本社を置き、エネルギーと環境の分野で持続可能な発展のための革新的技術ソリューションを提供している国際企業

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