米下院に水の使用効率改善等をはかる2本の法案上程――上院の法案と呼応

2014年7月17日、米下院に、水の使用効率改善等をはかる2本の法案――2014年のスマート・ウォーター管理節水・効率法案(H.R. 5149)と2014年のWaterSense効率・節水・適応法案(H.R. 5150)――が上程された。このうち、H.R. 5149法案は民主党のJerry McNerney議員(カリフォルニア州選出)とAdam Kinzinger議員(イリノイ州選出)の共同提案、H.R. 5150法案はMcNerney議員の単独提案である。

 

2014年のスマート・ウォーター管理節水・効率法案(H.R. 5149)

これは、上院に民主党のTom Udall議員(ニューメキシコ州選出)と共和党のSaxby Chambliss議員(ジョージア州選出)が2014年4月に共同提案した「2014年のスマート・ウォーター資源管理節水・効率法案」(S. 2225)のコンパニオン法案(同様の趣旨の法案)で、漏洩の自動検知などをする上水道システム――スマート・ウォーター・グリッド――のパイロット・プロジェクトを3件ないし5件実施するために、補助金を出す権限をエネルギー省にあたえる法案である。

 

2014年のWaterSense効率・節水・適応法案(H.R. 5150)

これは、上院に民主党のUdall議員、Barbara Boxer議員(カリフォルニア州選出)、およびBenjamin L. Cardin議員(メリーランド州選出)が2014年4月に共同提案した「2014年のWaterSense効率・節水・適応法案」(S. 2226)のコンパニオン法案で、水使用効率のよい住宅用シャワー、食器洗い機、便器、その他廃水のリサイクルや再利用などの技術を奨励するために7億ドル(約720億円)を支出するほか、環境保護庁(EPA)による水使用効率改善プログラムであるWaterSenseプログラムの強化に8750万ドル(約90億円)を充てるという内容の法案である。

 

なお、H.R. 5149法案の条文は以下のURLで読むことができる。
http://www.gpo.gov/fdsys/pkg/BILLS-113hr5149ih/pdf/BILLS-113hr5149ih.pdf

また、H.R. 5150法案の条文は以下のURLで読むことができる。
http://www.gpo.gov/fdsys/pkg/BILLS-113hr5150ih/pdf/BILLS-113hr5150ih.pdf

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