コロンビア、首都所在県の上下水道インフラプロジェクトにUS$3億8800万、その他の主要都市圏でUS$1億8900万の投資を発表

コロンビアの住宅相は、首都ボゴタが所在するクンディナマルカ県の90の市町村で、US$3億8800万(約395億円)の投資による上下水道プロジェクトや、洪水などのリスク予防対策プロジェクトが進められている事が発表された。これにより91万5000人が恩恵を受け、1万5000人の直接雇用、4000人の間接雇用が創設されているという。

コロンビア統計局の発表では、2014年1‐3月の公共事業投資は前期比25.4%増加している。このうち水インフラ分野は40%の増加となっており、水分野への投資が経済を牽引していると住宅相は述べている。主なプロジェクトとしては、US$1億7200万(約175億円)によるボゴタ河に排出される汚水の処理場建設のほか、ソアチャ市(US$1100万)、ファカタティバ市(US$1100万)、アナポイマ市及びメタ市(US$1000万)、ヒラルド市(US$980万)、シパキラ市(US$800万)での上下水道網敷設などが挙げられている。この他既にUS$1億350万が過去4年間に70の市町村で実施され、14万人の住民が恩恵を受けている。

またコロンビア第二の都市であるメデジン市のあるアンティオキア県では、38の市町村でUS$6600万投資による上水道プロジェクトやリスク予防対策プロジェクトへの投資が進められており、これにより15.8万人が恩恵を受け、2500人の直接投資、686人の間接投資が創設されている。

さらにコロンビア第三の都市であるカリ市のあるバジェ・デ・カウカ県でも、US$1億2300万投資による、農村部の上下水道敷設や整備、リスク対策など56のプロジェクトが27の市町村で実施されており、29.6万人の住民が恩恵を受け、4746人の直接雇用、1281人の間接雇用が創設されている。これ以外に、過去4年間に既にUS$1300万のプロジェクトが実施済で、3万1000人の住人が恩恵を受けている。

尚コロンビアで、2000年の国連のミレニアム開発目標(MDGs)に基づいて国家計画庁が2011年に作成した2015年までの目標と、2012年までの実績は、以下の通りとなっている。

  • 適切な手段による飲料水普及率:
    都市部 99.2%目標/97%まで達成
    農村部 78.15%目標/73%まで達成
  • 適切な手段による下水処理普及率:
    都市部 96.93%目標/91%まで達成
    農村部 72.42%目標/68%まで達成

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