United Water、米ミドルタウンの水衛生システム管理で業務提携へ

仏Suez Environnement社の子会社United Waterと米国の投資ファンドであるコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)は2014年12月11日、両社の合弁会社(United Water社が10%、KKRが90%を出資)の受託事業として、米ペンシルバニア州ミドルタウンとの間で水衛生システムの管理と操業に関する業務提携契約を締結した。

この業務提携は2015年1月から50年間に及び、2億500万ユーロ(約2億8500万ドル)以上に相当する価値を有する。ミドルタウンは水衛生システムの所有権を保持し、品質規格の遵守状況や顧客サービスの実施状況を監督するだけでなく、料金設定にも関与する。一方、United Water社とKKRの合弁会社は、ミドルタウンが他の公共サービス分野に投資する能力を確保できるように最高で4300万ドルの資金援助を行うとともに、契約期間を通じて同市のインフラ整備に8300万ドルを拠出する方針である。

United Water社のチームは、6つの地下水源、約60kmの上水道管、下水処理施設及び40km以上の下水道管の管理ならびに関連設備の保守を担当する。同社が特に重視しているのは、環境性能、健康、セキュリティ、9,400人の住民へのサービスの質の向上である。

なお、今般の契約の範型は、米ニュージャージー州ベイヨン(Bayonne)との間で2012年末に締結された水管理事業契約であった。United Water社は2014年9月にも、ニューヨーク州ナッソー郡の下水処理施設、揚水施設及び水路網の20年間の操業・管理・保守事業を約12億ドルで受注しており、北米における地歩を着実に固めている。

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