中国政府、アルゼンチンの水力発電所や上水道建設を含む、総額190億米ドルの15のプロジェクトへの参加の積極的な検討を表明

アルゼンチンの公共投資・計画省大臣は、2015年2月2日中国の北京で、アルゼンチンのフェルナンデス大統領の中国訪問に先立つ準備会合の一環で、中国エンジニアリング公社(CUC)及び中国道路・橋梁公社(CRBC)と面談し、アルゼンチンの戦略事業の15のプロジェクトを紹介した。これらのプロジェクトは、2013年にも北京やモスクワなどで紹介されていた、総額190億米ドル投資による、水力発電所、上水道、通信分野のものとなっている。

Sinomachグループに属するCUCは、これらのプロジェクトには非常に興味があり、入札プロセスに参加すべく詳細検討を進めると表明した。またCUCからは、火力発電、太陽熱発電、風力発電などのエネルギー分野にも対応できる点が強調された。

2000年以降、ラテンアメリカから中国への原料輸出及び、中国からラテンアメリカへの製品輸出は20倍に増え、ラテンアメリカにとって中国は現在、米国に次ぐ貿易相手国となっているが、投資の伸びは追いついていない。しかし、2015年1月9日に北京で開催された中国とラテンアメリカ・カリブ諸国33ヶ国による第一回閣僚フォーラムで、中国の習主席は、今後10年間でラテンアメリカに2500億米ドルを投資する目標を設定した。これは、年間250億米ドルを意味し、2010年から現在までの年間約100億米ドルを大きく上回る金額となる。尚現在中国のラテンアメリカへの直接投資は、全体の4.1%を占めている。

中国とラテンアメリカ・カリブ諸国閣僚フォーラムでは、2019年までの、中国とラテンアメリカ・カリブ諸国経済委員会(CEPAL)間の相互協力計画と、プロジェクト融資の為の相互基金が設立されることが合意されている。中国政府は既に昨年7月に、ラテンアメリカのエネルギー・自然資源、インフラ、農業、製造業、イノベーション、IT・通信の6つの優先分野に、350億米ドル拠出すると発表している。

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