Veolia Water(2015年6月~8月の主な動向)

Veolia Water(2015年6月~8月の主な動向)

年月日 トピックス
2015年5月29日 中国環境保護部、中仏合弁企業である海口ヴェオリア水務有限公司白沙門汚水処理場(一期)による違法排水を公表。同処理場では、脱リン・脱窒関連改造工事が未完成のために放流水が基準を超過する違法行為があり、海口市環境局は4回にわたって期間限定の是正命令出し、結果として計2772万3800人民元(約5億5000万円)の罰金が科されている。
6月9日 Veolia Water Solutions & Technologies、ドバイのAl Aweer浄水施設拡張プロジェクトを1億4400万ディラハム(約3500万ユーロ)で受注。ドバイは戦略計画2015-2021の一環として、浄水と灌漑に関する複数の“メガ・インフラストラクチャー”プロジェクトに着手しており、その1つが、今般Veolia社が落札したAl Aweer浄水施設拡張プロジェクト(DS 167/1)である。
19日 Veolia Water North America South LLC、米ニューオーリンズの公共事業体Sewerage & Water Board(S&WB)との、2カ所の下水処理施設の操業・保守・管理に関する契約を10年延長(数年の延長オプション付き)。契約額は1億2200万米ドル。同社は1992年から官民パートナーシップ(PPP)の枠内でS&WBに役務を提供してきた。
29日 Veoliaの子会社Proactiva Aguas de MonteríaとコロンビアのMontería市、同市の水関連サービス全体の管理に関する委託契約を更新。新たな契約期間は2019年からの10年間で、その間の総売上高は2億2600万ユーロと見込まれている。
7月8日 Veolia、南仏Hsrault県Sèteの集合住宅の10世帯に対し、料金不払いを理由に給水を停止。しかし、2013年のBrottes法は料金不払いによる給水停止を禁止しており、しかも酷暑の折、今般の処置の対象者の中には98歳の女性も含まれていたことから、同社への非難が高まっている。給水は7月2日に再開されたが、Nanterre裁判所では7月21日に本件に関する審問が予定されている。
23日 Veoliaにおけるスマートウォーター構想の現状に関するローラン・オーギュスト(Laurent Auguste)イノベーション・マーケット担当副社長へのインタビュー。オーギュスト氏は、同社の水関連サービスの一環としてリヨン都市圏共同体に設置したセンサーの事例などに言及。
29日 Veolia Water Technologies、UAEのガス会社Dolphin Energy社より、同社のカタール・ラスラファンにおける天然ガス生産・加工所での工業排水管理システムの設計、調達、譲渡事業に選ばれる。
8月17日 Veolia、中国天津市で同月12日に発生した倉庫爆発事故の事後管理に参加することを公表。同社は、この倉庫に保管されていたシアン化ナトリウムにより汚染された約100トンの下水を天津市にある自社プラントで処理する方針である。爆発現場付近で採取された下水のサンプルからは、通常の27.4倍のシアン化物が検出されている。

出所:Veolia Water HPおよびその他資料を基に作成