米議会、マイクロビーズ禁止法案を可決

米上院で、歯磨剤や洗顔剤などのリンスオフ製品(短時間身体に付着したのち、水で洗い流されるパーソナル・ケア製品)にマイクロビーズが含まれる場合、その製造、販売、および州間取引のための流通を禁止する法案――2015年のマイクロビーズ・フリー・ウォーターズ法案(法案番号:H.R. 1321)――が、2015年12月18日に上院本会議で、修正されることなく満場一致で可決された。

この法案は、共和党のFred Upton下院エネルギー・商業委員会委員長(ミシガン州選出)や民主党のFrank Pallone議員(ニュージャージー州選出)が中心となって2015年3月に提案したもので、すでに2015年12月7日に下院本会議で可決されており、今回、上院本会議でも無修正で可決されたことにより、あとは大統領の署名を待つばかりとなった。

法案の概要

この法案は、ひとくちでいえば、連邦食品・医薬品・化粧品法(FFDCA)を改正して製造・販売・流通禁止の対象に「プラスチック・マイクロビーズが意図的に添加された」製品を加えるものである。また、この法案には、これが連邦法として成立した場合、関連する州法よりもこれが優先するとのプリエンプション条項がある。カリフォルニアなどいくつかの州や郡には、すでにマイクロビーズの製造や販売などを禁止する法規がある。

なお、議会を通過して大統領のもとへ送られたH.R. 1321法案は以下のURLで読むことができる。
https://www.gpo.gov/fdsys/pkg/BILLS-114hr1321enr/pdf/BILLS-114hr1321enr.pdf

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