メキシコ水委員会と中国水資源省、水資源管理や排水の再利用などの技術協力を目的とするMoUの5年延長を合意

メキシコ水委員会CONAGUAと中国・水資源省は、水資源の総合管理や、灌漑技術、農村部での飲料水供給、地下水の持続可能な利用、排水の再利用、洪水や旱魃などの災害予防分野での技術協力を目的とする、2011年6月23日に締結されたMoUを更に5年延長することに合意した。合意にあたって中国・水資源省は、特にメキシコシティの地下水使用管理など、メキシコにおける水資源の行政管理の成功例を学んで、中国の国民の水資源の確保に貢献することに興味を示していると述べている。中国では、首都の北京や周辺の都市での水の確保の問題を抱えており、地下水の管理に対する有効な対策が必要となっている。中国水資源省代表によれば、北京の水資源の40%は農業向けとなっているが、過剰使用されている地下水の回復や節水プロラム実施、都市部の農業計画開発により、農業向けの比率を下げることが目標とされている。また中国水資源省は、洪水予防措置や、灌漑技術、排水の再利用のためにメキシコが行っている水資源管理モデルの詳細や、どのようにCONAGUAが水資源の管理戦略をたてているかを学びたいと述べている。

なお、メキシコのCONAGUAは、気候変動対策や水資源管理に関するメキシコの法的枠組みモデルを紹介する為、2016年5月2日から13日まで、ケニアとの南南協力の一環として、世銀及び、開発の為のメキシコ国際協力庁AMEXCIDと共に、ケニアの水資源省や大蔵省代表、国会議員などを招いての勉強会を開催している。ケニア政府に、「2011-2018年国家水資源計画」を中心とする、メキシコにおける水資源管理の法的枠組みや、農村部における灌漑システムの近代化サポートプロジェクト、自然資源対策、浄水、再利用の為の排水処理、淡水化技術を学んでもらうことを目的とするもので、CONAGUAは、メキシコでは水資源は国家の資産の一部であり、憲法や国際条約や数々の法規により、連邦政府、州政府、市町村政府により管理されている点や、飲料水へのアクセスは国民の権利であると認識されている点が強調されている。

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