メキシコ連邦環境監査局が河川への排水を調査、無許可による汚水排出に停止を命令

メキシコ連邦環境監査局(PROFEPA)は、2017年に入りプエブラ州、トラスカラ州のアトヤック川流域において、これまで114回の立ち入り検査を実施し、汚水処理規則の履行不備によって、7事業場に対し部分的な排水停止を命じた。また2017年7月27日付け広報記事に、プエブラ州のサンミゲル・ソクストラ市の企業に対し、当局の許可を取得せずに排水を行ったとして、改善命令措置が完了するまで排水全面停止を命じたことが報じられた。

2015年2月、PROFEPAはアトヤック川流域の60の自治体に対し河川の衛生保全のために取り組むべき推奨事項を提示し、2017年2月、PROFEPAのプエブラ州支局は推奨対策の継続実施のため22の自治体に対し公式の通知を行った。PROFEPAのトラスカ州支局でも38の自治体に公式通知を送付し、6月には27の自治体で推奨事項が了承された。

2017年5月23日、PROFEPAがサンミゲル・ソクストラ市のIACNA México II社に立ち入り検査を行ったところ、国家水委員会(CONAGUA)の許可なく施設内の汚水を未処理でアトヤック川流域に排出していたことが判明した。PROFEPAは、水処理に関する法律並びにエコロジー均衡及び環境保護統括法に対する違反を指摘、また汚水の排出量、公式検査機関による水質検査データに関する報告書も未提出であったことから、同社に対し、改善措置が完了するまで汚水排出の全面停止を命じた。