Hyflux、インドネシアの水処理市場への進出を目論む

本稿はエンヴィックス「水ビジネス・ジャーナル」の無料サンプル記事です。
季刊レポート(年4回)の配信につき1件程度公開しています。
水ビジネス・ジャーナルをご契約いただくと、2,436件(2018年11月現在)の記事の閲覧・各種検索機能をご利用いただけます。
» サービス案内・ご購読はこちら

シンガポールの水処理企業Hyfluxが、インドネシアでの工業排水処理、浄水処理などの分野への投資を検討していることを同国工業省に明らかにした。これはインドネシア現地紙が2015年5月23日に報じたもので、工業省・農業化学総局の飲料・たばこ工業局ファイズ・アフマド局長(Faiz Achmad)によると、水ビジネスを専門とする同社が、海水淡水化や工業排水処理、浄水処理などにおける提携を申し出たという。「彼らは工業大臣に会いに来て、インドネシアで事業を開始し汚水処理技術を必要としている国内の工業セクターを支援するにはどうすればよいか意見を求めた」と同氏は説明する。

またファイズ氏によると、同社はジョイント・ベンチャーを設立するために国内工業に介入させてほしいと要請してきたという。「工業大臣は、いくつかある既存のボトルウォーター企業と提携を結ぶことをアドバイスした。しかし、Hyflux社はまだ動き始めたばかりの段階で、その後の動向がどうなったか我々は知らない」

EnviXコメント

この報道からも分かる通りHyfluxは、アジアをはじめとした新興国市場への進出を着々と狙っている。数年前にはMENA(中東・北アフリカ)地域で大型の淡水化プラントの建設に携わっており存在感を示していたが、そのほかの地域への進出にも積極的な姿勢を表している。例えば2014年には、メキシコの基幹銀行Banco Interaccionesとの間で覚書(MOU)を締結し、メキシコにおける水関連その他のプロジェクトの事前探査から実際の設置に至るまでを共同して進めていくことを発表している*1。また、今回のインドネシアでの水処理案件の模索も、Hyfluxの地域戦略を知るうえで重要な意味を持つ。

なお、同社の最近の地域別売上を見る限り、発祥の地であるシンガポールがその大半を占めている(下図)。しかし将来的には、現在進行中の地域展開が結実することで、シンガポール外の比率が高まるものと予測される。

f-055002a
図 Hyflux社の地域別売上額
(出典:Hyflux Annual Report 2014よりEnviX作成)

*1 EWBJ51号に関連記事有り「Hyflux、メキシコの水プロジェクト獲得に向けて同国の金融機関と覚書を締結

本稿は、国内唯一の水ビジネス情報専門サービス「水ビジネス・ジャーナル」の無料サンプル記事です。
本WEBサイトでは、国・地域別企業別記事テーマ等の充実した分類から、水ビジネス情報をお探しいただけます(一部のサンプル記事を除き、記事閲覧は要契約・有料です)。是非とも採用をご検討ください。

» サンプル記事一覧
» 水ビジネス・ジャーナルについて
» 個別委託調査

タグ「」の記事:

2018年9月27日
チリ、太陽光エネルギーを利用するラ米最大規模の淡水化プラントプロジェクトを承認
2018年8月31日
GreenCape、南ア・ウエスタンケープ州における水セクタへの投資機会を分析
2018年8月10日
ナノ粒子で太陽光淡水化の効率を大幅改善へ
2018年7月3日
シンガポール公益事業庁、上下水インフラを対象とした先端技術の研究開発に投資
2018年6月28日
RosatomとSuez、淡水化・水処理分野で提携