コロンビア、上下水道完全普及のためには2030年までに145億ドルの投資が必要

コロンビアの国家計画局DNPによると、同国は2030年までに上下水道普及率100%を達成する為には、約145億米ドルの投資が必要となる。うち約97億米ドルは飲料水向けで、浄水プラント建設や、漏水レベル削減、農村部への上水インフラ敷設に注力する必要がある。

コロンビアでは、都市部では飲料水網普及率は97%であるが、農村部では73%となっている。また都市部の94%は飲料に適した水質の水が供給されているが、農村部ではわずか42%となる。漏水率は全国平均43%となっている。上水道網普及率は、下の地図に示す通り、東部、南部および、南東部にいくにつれて低いものとなっている。

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一方で下水道網普及は、都市部では91%であるが、農村部では70%となっている。また都市部の汚水の処理率はわずか36%にすぎない。2030年までに下水道網普及を100%とするために必要な投資は約47億米ドルとなる。下水道普及率の分布は、以下の地図の通りとなっている。

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なお、現在、ボゴタ市のサリトレ汚水処理プラントや、メデジン市のエル・ベジョ汚水処理プラント、ヨパル市の上水道建設など、上下水インフラプロジェクトに約23億米ドルが投資されている。国家計画庁は地方政府に対して、技術サポートや、プロジェクト構築の為の教育を提供する役目を負い、ドイツ復興金融公庫(KfW)の融資で、ペレイラ市やドスケブラダス市などで、官民連携による汚水処理プラント建設を推進している。

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