マレーシア・ジョホール州に廃水リサイクルの試験プラントが開設

2017年3月21日、マレーシア現地紙のNew Straits Times紙が報じたところによると、同国ジョホール州で廃水リサイクル試験プラントが開設し、同州が廃水リサイクルプラントを有する初めての州になるという。ジョホール州のタマン・サイエンテックス区にJauhar Bluewater社が200万マレーシアリンギット(約5030万円)で開設したこの試験プラントは、1日あたり125 m3の廃水処理能力を持つ。膜バイオリアクター(MBR)および逆浸透(RO)プロセスを採用したこのプラントから産生されるリサイクル水は、「Bluewater」と名付けられ、工業用水としての利用を意図しているものの、一連の試験の一環として世界保健機構(WHO)の水質基準に適合しているかどうかも確認するという。

今回の試験プラントの開所式において、Jauhar Bluewaterグループの代表取締役(managing director)を務めるDatuk Seri Jeff Yap氏は、プラントの操業期間は6か月を予定しており、その運転に際しては様々な試験を実施する予定だと述べた。「操業期間中、我々は廃水リサイクルにかかるコストについても調査を行います。全ての試験が完了した後、我々は永続的なプラントの開設に適した場所を探す予定です。」また、同氏は永続的なプラントにかかるコストは、その規模と処理能力が決まっていないため計算できていないと述べた。

なお、開所式にはYap氏の他、前ジョホール州王(スルタン)の息子でありJauhar Bluewaterグループの名誉会長を務めるTunku Idris Iskandar氏、ジョホール州の公共事業、農村・地方開発委員会(Public Works, Rural and Regional Development Committee)のDatuk Hasni Mohammad委員長、Jauhar Bluewater社のDatuk Moehamad Izat Emir副社長らが出席した。

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