Grundfos、TakaDuとパートナーシップを締結

デンマークを拠点とする大手ポンプメーカーGrundfosは2017年5月1日、デジタル水管理システムの能力向上を目的として、イスラエルの水技術ベンダTaKaDuとのパートナーシップ締結を発表した。Grundfosが保有する技術専門性と経験を、TaKaDuが水道事業者向けに提供するアナリティクス・イベントマネジメント・ソリューションへ統合、拡充する。大量のデータを収集、蓄積、分析するビッグデータを利用し、水道網の運用効率性の向上を図る。

TaKaDuが提供するデータアナリティクスを活用することで、漏水やアセットの故障等の事象が発生した時間、場所、規模などの情報をリアルタイムで把握し、水道事業者の運用最適化や迅速な意思決定を支援する。水道事業者は、これらの事象を早期に検知し、可視化を改善することで、水損失量の低減と顧客サービスの向上を図る。両社の提携を通じて、最も経済的な方法で水道網のアセットを管理するとともに、エネルギー及び水消費量を低減するなど、水道事業者がグローバル規模で運用効率性を向上させることが可能となる。両社は既に、デンマーク水道事業者Frederikshavn Forsyningとパイロットプロジェクトを共同で取り組むなど、パートナーシップを組む機会を模索してきた。同プロジェクトでは、先進技術ソリューションが導入されており、実地試験が行われている。

Grundfosのグローバル水道事業部門総括担当者を務めるKenth Hvid Nielsen氏は、「水道分野での世界的な先駆企業として、我が社はIoTソリューションの開発に長年取り組んでおり、モニタリングサービスを顧客へ提供してきた実績とその技術専門性を有している。今回、TaKaDuとのパートナーシップ締結を通じて、我が社が取り組むデジタル化への移行を加速させるとともに、最高水準のデータ指向ソリューションを顧客へ提供する」と述べた。

TaKaDu創設者兼CEOを務めるAmir Peleg氏は、「グローバル水市場においてGrundfosとパートナーシップを締結し、弊社の包括的なイベントマネジメントソリューションを拡充することで、水道事業者の運用効率性を向上させることができることを嬉しく思う。データアナリティクスの活用により多大な利益を生み出し、今回のパートナーシップは、水及びエネルギーの双方の効率性を向上させることが出来ると確信している」と述べた。

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