AclaraとSuez、米自治体向けスマートインフラ・ソリューションで提携

スマートインフラのソリューションとサービスの提供で世界的に知られるAclara(本社:ミズーリ州セントルイス)と、水ビジネスの世界最大手のひとつSuezの米法人Suez North America(旧称:United Water、本社:ニュージャージー州パラマス)は2018年1月16日、先進メータリング・インフラ(AMI)およびスマートインフラ・ソリューション(SIS)の提供で地域限定の戦略的提携を結んだことを明らかにした。この提携によってSuezは、全米の自治体によりよいサービスを提供することが可能になった。

提携のメリット

この提携はアメリカ市場限定のもので、両社はこれを通して、ユーティリティへのサービス提供におけるそれぞれの強みをさらに高めあうことができる。Aclaraはその営業範囲を拡大し、資源の制約に直面しているユーティリティに最先端の技術を提供していく。また、AclaraのAMIとSISの技術はSuezのポートフォリオをさらに充実させ、それによってSuezの顧客もまた、配水システムなどをより効果的に管理し、持続可能性目標を達成することができるようになる。Suez North Americaの先進ソリューション部門は現在、水資源と資産の管理、配水システム内での水質、および節水と省エネの分野で広範なソリューションを顧客に提供している。いっぽう、AclaraのAMIおよびSISのポートフォリオには、RFネットワーク(無線ネットワーク)、水圧モニタリング、汚水下水道越流水対策ソリューションなどが含まれている。

両社幹部のコメント

この提携について、AclaraのAllan Connolly社長兼CEOはこう述べている。「Suezが顧客の必要とする専門的知見と技術を提供し、それぞれの地方の要求に応えていくのをお手伝いできて、うれしく思う。Aclaraの先進的スマートインフラ・ソリューションは、コスト削減と資源節約の新たな方法をSuezの顧客に提供するだろう」

また、Suezの先進ソリューション部門を率いるDominique Demessenceはこう述べている。「AclaraとSuezが力を合わせることで、顧客へのより広範でスケーラブルなソリューション提供が可能になる。この提携によって、われわれの顧客が資源節約の目標を達成し、現在と未来における配水の諸問題を解決するのが以前よりも容易になる」

電気やガスのユーティリティにもソリューションを提供

この提携によってSuezは、Aclaraの水ソリューションに加え、Aclaraの電気およびガスのSIS商品を、水とエネルギーの両方を受け持っている自治体ユーティリティに提供していくことができる。Aclaraは自社商品の販売、ネットワークへの組み込み、管理などでSuezを支援する。

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