Evoqua、Finham下水処理場へ導入するリン除去技術サプライヤとして選定

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アメリカ・ピッツバーグに本社を置くEvoqua Water Technologies社(Evoqua)は2018年1月26日、イギリス重工業都市コベントリーに位置するFinham下水処理場の処理水からリンを除去するため、同社のCoMagシステム(浄化装置)を提供すると発表した。イギリス水道事業者Severn Trent Waterとその設計・建設パートナーであるCostainが、EvoquaのCoMagシステムを選定した。同システムは米国にて10年以上に亘り導入されるなど実証済み技術であるものの、欧州地域ではFinham下水処理場が同システムを初めて導入する

CoMagシステムは、酸化鉱物の一種である磁鉄鉱(マグネタイト)の砕石(バラスト)が活用されており、浄化プロセスを増進する。同システムは、水中のフロック(塊)を従来型システムと比べて最大30倍の速度で沈殿させる。そのため、人口密集地や大量の産業排水が発生する地区などの下水処理能力が逼迫した地方自治体にとり、CoMagシステムは理想的な技術とされている。Severn Trent Waterへ同システムを提供することで、下水処理水がSowe川へ放流される前に、浮遊する固形物質やリンを除去する。河川に含有されている高濃度のリンは藻類の発生や生態系の破壊を招くとされているため、藻類発生の低減や水質改善に向けて、イギリス環境庁(UK Environment Agency)は、国家環境プログラム(NEP:National Environment Programme)を通じて、Finhamを含めた数多くの下水処理場を対象とした全リン(T-P)濃度基準を設定しつつある。CoMagシステムを導入することで、河川へ放流されている下水処理水に含まれるリンを劇的に除去するとともに、0.22mg/Lという新基準を確実に遵守することが可能となる。


図 CoMagシステムの概要
(出典:Evoqua[1]

CoMagシステムは、全リン濃度を0.05mg/Lにまで除去できるほか、他のあらゆる凝固・綿状沈殿プロセスや浄化装置と統合すれば、UV透過率を75%以上増大させることが可能となる。また同システムは、数多くの既存の浄化装置やインフラ設備へ後付けできるように設計されているため、設置コストも低減されるといった利点がある。さらに、同システムに使用されているマグネタイトの砕石は、砂粒子と比較して75%小型で消耗しにくいという特性があるため、浄化装置の耐久年数を伸ばすことも可能となる。また、マグネタイトの99%は、システム内で再回収、再利用される。

Severn Trent Waterのプログラムマネージャーを務めるPeter Sugden氏は、「複数の技術を評価した結果、費用対効果が高い方法でリン濃度新基準を遵守できることを理由に、我々はCoMagシステムを選定した。反応タンクとして既存の重複した砂ろ過器を再利用することで多大なコストが削減できる。さらに、従来装置と比べて10倍処理が可能でありカスタマイズされたEvoquaの同システムを使用することで、設置スペースも節約できる」と述べた。Finham下水処理場における現在の処理能力は、毎秒平均1597リットルに達し、バスタブ(湯船)14台分の水量に匹敵する。

一方、Evoquaの公共下水処理事業のイギリス販売マネージャーであるSimon Radford氏は、「CoMagシステムは、Finham下水処理場の全リン濃度を0.18mg/L未満へ削減するよう設計されている。そのため、今後人口増や産業排水の増加によって下水処理能力の拡大が必要となった場合でも、0.22mg/Lというリン濃度基準を遵守できることに、自信を持っている」と述べた。

[1] http://www.evoqua.com/en/brands/Envirex/productinformationlibrary/BC-COMAG-BR.pdf

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