中国上海市、「上海市汚水処理システムおよび汚泥処理処分計画(2017~2035年)」を公示――汚水処理場50か所の新規建設を目指す

中国上海市計画都市資源管理局は、2018年7月10日、「上海市汚水処理システムおよび汚泥処理処分計画(2017~2035年)」を公示した。公示期間は、2018年7月10日~8月9日まで。公式ウェブサイトでは、意見や提案がある場合、上記期間内に同局に連絡するよう求めている。

上海市の汚水・汚泥処理施設は、現在の基本的な必要は満たしてはいるが、すべての施設が1級A以上の基準に達しているわけではなく、その処理量も少なく、農村での汚水処理率が56と低く、初期雨水処理・汚泥処理・臭気処理といった各処理水準において大きな隔たりが存在し、汚水管網も整備されていないなどの課題も残されている。こうした問題の解決を図るため、今回の計画が制定された。同計画の主な内容は、以下のとおりである。

計画の期間 2017年~2035年、短期期限は2020年。
計画の範囲 陸地面積6833m2
計画の目標 2035年までに、都市汚水管網による市全体の網羅、点源汚染における全収集・全処理、非点源汚染の総合的な対策、水・泥・大気の同時処理を実現する。
計画の具体的な内容 「5010」計画

  • 都市汚水処理場50カ所(初期雨水処理場を含む)、汚泥処理場10カ所を建設する。

 

汚泥の再利用

  • 建築材料として利用
  • Ÿ好気性発酵させてから土壌として利用。
計画における汚水・汚泥処理量 都市汚水処理場の1日当たりの汚水処理量1.5倍。
汚泥処理上場の1日当たりの汚泥処理量1.2倍。

なお、「上海市汚水処理システムおよび汚泥処理処分計画(2017~2035年)」の原文については、以下のURLより閲覧可能である。
http://www.shgtj.gov.cn/hdpt/gzcy/sj/201807/t20180710_837024.html

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