GE、エコマジネーションの売上が2008年は170億ドルに

GEによると、同社のエコマジネーション製品とサービスの売上が2008年は170億ドル(約1兆6000億円)にまで伸びるという。これは2007年比でいうと21%の伸びだが、5月に同社が示した180億ドル(約1兆7000億円)という見通しからすると、やや下方修正ということになる。

GEのJeff Immelt会長兼CEOはこう述べている。「いまの経済に暗雲が垂れこめているとはいっても、その暗雲にはグリーンの裏地が当たっている。そしてGEの顧客と投資家たちは、そのグリーンの裏地で利益を得ている。いっそうのクリーンさをめざす改革と技術が市場で共鳴しているいま、われわれ自身も、エネルギーと水のコスト節減、それに排出削減につとめている」

 

クリーン技術の研究開発費として、GEは2008年の投資額が14億ドル(約1300億円)になるとしているが、この数字は2010年までのエコマジネーションの研究開発費の年間目標である15億ドル(約1400億円)にすでに近いものとなっている。GEはエコマジネーションの推進のためにエコマジネーション製品というものを認定しているが、この数が2005年とくらべて4倍に増え、70品目に達した。また、より効率のよい新電力網Smart Gridの開発で新たにGoogleと提携することになり、これによってエコマジネーションの推進はさらに加速され、より広範なものとなることが期待されている。

 

GEはエコマジネーション製品とサービスの2008年の売上を170億ドル(約1兆6000億円)と予測している。2007年に、GEはエコマジネーションの売上を2010年までに年間200億ドル(約1兆8000億円)にするという当初の目標を、年間250億ドル(約2兆3000億円)に引き上げた。

売上の伸びは、製品ポートフォリオの全般にわたって見られ、そのなかには、2200基以上が売れて現在品切れ状態のGE Aviationの最新式GE90-115BおよびGEnxジェット・エンジンや、GE Transportationが第3四半期に13億ドル(約1200億円)を売上げ2億5500万ドル(約235億円)の利益を出すのに貢献した最新式の機関車なども含まれている。

また、企業活動による温室効果ガス排出量は、2008年には2004年比で約8%削減される見込みで、温室効果ガス排出の1%削減というGEの目標を確実に達成できるペースで推移している。

さらにGEは、飲用、生産プロセス用、衛生用の水から非接触冷却水にいたるまで、淡水源からの水の使用量を2006年比で2%削減してきたとしている。