天津市、2010年には汚水処理率85%を達成の予定

天津市は今後3年間、全市を覆う汚水処理体系を建設し、2010年までに全市の汚水処理率を85%以上に到達させ、中心区の汚水処理率を90%以上までに到達させる予定がある。

天津市建設管理委員会の主任によると、天津市の生態都市建設の今後3年間の行動計画に基づき、2008年から2010年まで、天津市は新たな汚水処理場を41箇所建設し、全市で運営する汚水処理場を58箇所に到達させ、汚水処理能力を260万トン/日に到達させる。

天津市は汚水処理場の建設を水環境改善の主要政策としている。2010年までに、全市で汚水処理場より処理された汚水はすべて1級レベルの排出基準を達成し、そのうち新たに建設された汚水処理場から排出される汚水は1級Aレベル、現有の汚水汚染場から排出される汚水は1級Bレベルの排出基準を達成する見込みがある。

 

現在までに、天津市の中心区は6大の排水システム、4つの汚水処理場を有し、汚水処理能力は149万トン/日に達している。2008年末に、中心地区の汚水集中処理率は82%に到達するものと予測される。天津市の地域拡大及び環境レベルの向上に伴い、現有の汚水処理施設は需要に満たせなくなる。特に、都市・鎮の接合部における排水パイプラインや施設は完備ではなく、一部の区域で汚水は直接に河に排出されている。鎮・工業団地の汚水処理施設は不足である。全市は117の鎮を有するが、7つの鎮しか汚水処理施設を有していない。

 

十一五ヵ年(第11次5ヵ年)計画の実施期間に、天津市は水質汚染防止に55億元を投じる見込みである。汚水処理場を建設すると同時に、天津市は都市の水環境の改善に取り組んでいる。2008年9月末から2009年末まで、天津市は2.87億元を投資し、外環線以内の重度汚染の河を10つ改善しようとしている。