江西省、汚染のひどい14企業を淘汰処分――うち半数以上が製紙会社

江西省は排出削減のための措置をたびたび発表することにより、排出削減を強力に進めている。江西省は2008年8月に36の汚染物排出量の多い企業を閉鎖または操業停止とさせたのに続き10月には、今度は14企業について閉鎖または操業停止とした。

江西省は積極的な措置を行っており、特にこの2カ月の効果が顕著である。しかし、楽観は許されず、COD削減はタイムテーブルより遅れており、違法排出の事象が依然たびたび発生している。

今回淘汰・閉鎖された14企業のうち、6企業は、年産1万トン以下で長期にわたり基準値を超過した汚水を排出していた小規模の製紙工場であり、さらに別の6企業は簡単な汚染対策設備しか無く、住民から強い苦情が出されていた施設であり、残りの2企業は、汚水対策設備が未整備のままの万載県青林紙業有限公司と、長年にわたり基準値達成を実現できなかった江西富新紙業有限公司である。

 

同省環境保護局は、各企業所在地の市・県・区の政府が責任をもって淘汰・閉鎖・操業停止をさせるよう求めた。10月末までに、淘汰・閉鎖対象企業については、水道を止め、送電を止めるなどの強制的措置をとって操業を止めさせなければならないとしている。

江西省総量規制事務所の担当者によれば、製紙業は江西省の排出削減の重点業種であり、第一次の36企業のうち20企業、第二次の14企業のうち8企業が製紙企業である。

今後、全省の製紙企業の基準値達成認定業務が進められる。引き続き基準値を達成できない企業は一律に操業停止とされる。吉安市では全市の故紙製紙企業について排出口をふさぐ措置を強行し、それらの企業が汚水のバイオ処理を完成させるよう促した。

現在既に故紙製紙13企業が高度な対策設備を完成させ検収にパスしており、5企業で建設中または試運転中である。