環境技術が今後の水市場の行方を左右する――Frost & Sullivanが研究成果を発表

エネルギー効率の向上、廃棄物の減量、資源の回収を目的とした環境技術は、今後10年間に渡って上下水処理市場を支配するとのFrost & Sullivanの研究成果が、2009年6月4日、報告された。同社のFredrick Royan氏は、「経済的圧力とインフラの需要拡大を受けて、手ごろな価格のソリューションが市場の主流となるだろう」と語っている。

また、Royan氏は、「資源の保全に対する懸念と低炭素化に向けた取り組みは、上下水処理における環境技術を高めるものである」ともコメントしている。実際、スペインは脱塩に大量のエネルギーが必要とされていることに懸念を抱いており、それが同国の政策を見直させるものとなっている。

ロンドンで開催された水資源に関する会議で、UnileverやNestleなどの企業担当者は、「われわれ企業は、水利用がもたらす全体的な環境への影響を評価し減少させる方法に、ますます注目してきている」と語っている。

Frost & Sullivanのプレスリリースが、以下のウェブサイトで閲覧できる。
http://www.frost.com/prod/servlet/press-release.pag?docid=169403325&ctxixpLink=FcmCtx1&ctxixpLabel=FcmCtx2