国際標準化機構、ウォーター・フットプリント規格策定に向けた議論を本格化

国際標準化機構(ISO)は、2010年7月、メキシコで会議を開催し、企業の水使用量を産出する“ウォーター・フットプリント”に関する議論を、さらに推し進める。

ウォーター・プリントの国際標準化は、2009年3月、スイスがISOに提案し、同年6月に開かれた総会で、スイスを幹事国とする作業部会「WG8」を新設することが決定された。同年11月には、WG8の初会合が開催され、すでに策定されているISOのライフ・サイクル・アセスメント(LCA)に関する規格に基づいてウォーター・フットプリントを算出および報告するための要件およびガイドラインを策定するため、規格のスコープについて提案がなされた。WG8は、2010年7月にメキシコで会合を行う予定であり、ISO規格“ISO 14046, Water footprint ― Requirements and guidelines”についてさらなる議論が行われる予定である。

ISOのRobert Frost報道官によると、同作業部会(WG8)は、規格の方向性やスコープに関する議論を始めたばかりであり、まだ草案の策定には至っていないとのことである。

ウォーター・フットプリント規格を策定するWG8は、ISO/TC207(環境マネジメントのシステム及びその手法の検討を行うための技術専門委員会“Technical Committee”)のライフ・サイクル・アセスメント分科会(SC5)の下に設置される。