浙江省奉化市大埠工業地区内の青雲鍍業有限公司、新星鍍業有限公司、大橋明化電鍍廠、中興鍍業有限公司の4社が、排出バルブを調節する、汚水パイプを付けなおすなどして、未処理または完全には処理されていない汚水を川に流したと、2010年5月8日から10日にかけて中央や寧波のテレビニュースが報道した。この問題は環境保護部や浙江省政府から重く受け止められている。
今までに、関係の事業所と責任者に対する処分が行われた。4社については閉鎖とし、最高10万元(約130万円)の罰金を徴収し、汚染排出費の追徴金を、倍加分を合わせてそれぞれ70.97万元(約922万円)、71.47万元(約930万円)、60.43万元(約786万円)、72.64万元(約944万円)徴収する。4企業の法定代表者に対しては各15日間の行政拘留を行う。企業の担当者1名と7名の操作員については12日間の行政拘留を行う。奉化市の環境保護担当の常務副市長は訓戒処分、市環境保護局長は過失記録処分、市環境保護局の担当副局長は免職処分、当該地域管轄の共産党委員会書記は訓戒処分、市環境監察大隊長は解任、副大隊長は行政警告処分、監督人は党内警告処分とした。共産党奉化市委員会は省委員会に、市政府は省政府に、それぞれ深い反省を表明した。
工業地区内の汚染対策を加速するため、浙江省政府は省内の重金属業界、汚水処理場、建設プロジェクトを重点とした大点検を行うことを決めた。