欧州9カ国+EU、北海保全対策を共同で強化するボン協定を締結

欧州9カ国閣僚とEU執行部は2010年11月24日、一連の北海保全対策と原油流出その他の海洋汚染防止対策を共同で強化する、いわゆるボン協定を締結した(以下のリンクに、この協定をめぐるプレスリリース)。
http://www.bonnagreement.org/eng/doc/PR_10_BONN_2010_final.pdf

ボン協定行動計画では、英国、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、アイルランドの9カ国政府が、どのようにして海洋汚染を防止し、事案に対処し、しかも調整を取っていくかの方法を定めている。

この9カ国はみな、1969年ボン条約の締約国である。アイルランドは2010年初めに加入し、欧州委員会も締約者になっている。行動計画は、次の3つのパートに分かれている(以下のリンクに、行動計画の現物)。この行動計画は2012年に見直すこととされている。
http://www.bonnagreement.org/eng/doc/Bonn_Agreement_Action_Plan.doc

戦略目標

A.海洋汚染規則や基準の執行に際して協調行動をとって、非合法活動による汚染や事故による汚染を防止すること(予防)。
B.実効性ある緊急時対応計画を整備し普及すること(準備)。
C.最も適した反応能力を組織化しておくこと(対応)。

作戦目的

  • 戦略目標Aに関連する作戦目的
  • 戦略目標Bに関連する作戦目的
  • 戦略目標Cに関連する作戦目的

個別措置

  • 戦略目標Aに関連する個別措置
  • 戦略目標Bに関連する個別措置
  • 戦略目標Cに関連する個別措置

ボン条約締約国は今回のボン協定を通じて、海運その他の海上活動に対する航空機や衛星による監視を強化するとともに、汚染事故後の効率的な証拠収集を確保していく。また。各国別の対応策を相互に連携させ、調整を図っていく。さらに汚染防止マニュアルの最新化や、原油流出事故を想定した共同予行演習なども、今回、個別の措置として合意された。