福建省環境保護庁は2010年10月上旬、紫金鉱業の申し立てに反論し、紫金鉱業が行政不服申し立てを再度申請しなかったため、福建省環境保護庁の紫金鉱業に対する956万元(約1億1470万円)の罰金が確定した。これは、新中国建国以来、環境保護部門が汚染企業に対して決めた罰金としては最高額のものである。
紫金山金銅鉱山の湿式工場では、2010年7月3日と7月16日の計2回、銅を含む酸性溶液を流出させ、汀江の水に重大な汚染をもたらし、その直接的経済損失は3187万7100元(約3億8000万円)にのぼっていた。
福建省環境保護庁は大量の調査と証拠収集を行い、10月1日の国慶節の前に紫金鉱業に対して行政処罰決定書を発行した。処罰内容は、是正措置を実施して汚染を完全に無くさせる命令と、罰金956万3130元とであった。
福建省環境保護庁の関係者によると、もし紫金鉱業が自ら実施する汚染対策費用を加えると、この企業の違法コストは罰金の額をはるかに上回るものとなる。