Sustainable Development Technology Canada(SDTC)とVeolia Environnement Recherche et Innovationは2011年3月15日、革新的なカナダのクリーンテクノロジーの商品化とその市場の取り込みを促進することを意図して正式に協力することを発表した。
SDTCのVicky Sharpe社長兼最高経営責任者は、「SDTCとVeoliaは、有望なクリーンテクノロジーの商品化を促進するという共通の目標を共有している。当社は、Veoliaを「クリーンテク商品化戦略的パートナー(Cleantech Commercialization Strategic Partner)」にすることによってわれわれの結びつきを深められて大変喜んでいる。Veoliaは、全産業部門にわたるすばらしい幅を持ち、世界に力が及び、技術を実験室から商業用にまで育てる能力も持っている。クリーンテク部門を生み出すときのSDTCの役割は、きわめて補完的であるが、結果的にはカナダのクリーンテクノロジーは進展し、このイニシアチブのおかげでそれが顧客の手により速く届く」と述べた。
また、Veolia Environnement のPhilippe Martin調査・革新担当上席副社長は、「『Veolia 新しいアイデア促進システム(Veolia Innovation Accelerator)』は成功しているが、このシステムの重要な要素によって、当社のビジネスニーズを満たす新しいアイデアをつきとめるのを支援してくれる主要投資家、サービス会社などと手を結んで、当社の新しいアイデアのネットワークが構築されてきている。当社は、この部門における最大かつ影響力の大きい投資家の1つであるSDTCを重要なビジネス・パートナーにできたことを喜んでいる。ほとんどのこのような関係は非公式であるが、SDTCとの正式なパートナーシップによって当社の各事業部で革新的な技術を効果的に用いるときに広範囲にわたる協力が円滑に行われるようになる」と述べた。
このパートナーシップによって、選ばれた事業家は、SDTCの資金源とビジネスに関する識見から恩恵を受けられるし、また水、廃棄物、公共交通機関、エネルギー管理に関する事業という主要な事業分野のそれぞれにおける環境サービスの世界最大の提供業者でありまた有力なプレーヤーであるVeolia Environnementの技術的資源、運営上の資源、および商業上の資源から恩恵を受けられる。このパートナーシップは、Veoliaが買収したカナダのオンタリオ州キングストンの「病原菌検出システム(PDS:Pathogen Detection Systems)」などの既存の関係の上に築かれている。PDSは、SDTCからの支援を受けたが、現在はVeoliaの水センサーを扱っている子会社であるENDETECの世界中の本部である。
このパートナーシップは、重要なクリーンテクノロジーの新しいアイデアの一定の規模での効果的利用を促進し、部品の調達と適正評価の実施の効率を高めて、明確な経済的収益と環境面での利益をもたらす営利目的のクリーンテクノロジーの実施の割合と数を増やすこと、これらすべてはSDTCとVeolia Environnementの役目の核心であるが、このようなことに関与しているすべての人のためになるものである。