「中華人民共和国国民経済及び社会発展第12次5カ年計画要綱」が2011年3月16日に発表された。
「要綱」では、今後5年間の経済社会発展の主要目標が打ち出されたが、中でも省資源と環境保護の目標が目立っている。具体的には、(1) 工業の単位付加価値当たりの水使用量は30%削減、(2) 非化石エネルギーが第一次的エネルギー消費に占める比率を11.4%に高める、(3) 単位GDP当たりのエネルギー消費を16%削減、(4) 単位GDP当たりの二酸化炭素排出量を17%削減、(5) 主要汚染物排出総量を顕著に削減、(6) CODを8%削減、(7) 二酸化イオウ排出量を8%削減、(8) アンモニアチッ素を10%削減、(9) チッ素酸化物を10%削減、などである。
このほか、次のような目標も打ち出されている。
- 環境保護関係の費用徴収制度の改革を推進する。
- 汚染者が費用を負担する制度を整備し、汚染排出費の徴収率を高める。
- ごみ処理費徴収方法を改革し、ごみ処理費の基準と財政による補助を適宜高める。
- 汚水処理費用徴収制度を整備する。
- 環境税制度の改革を推進し、対策任務の重い項目、技術標準の成熟している項目から環境保護税の徴収を開始し、徐々に徴収範囲を拡大する。