Veolia Water Solution & Technologies (VWS)は化粧品大手L’Orealのアジアの生産工場の環境負荷を軽減するため、画期的な水処理プラントを建設中である。業界のトップ企業であるVWSとL’Orealは、サステナビリティの観点から二酸化炭素や水に着目したソルーションを展開していく用意がある。
「Great Citizen of the World(すばらしい地球市民)」の実現に向けたL’Orealのコミットメントの一部として、同社は環配慮戦略を世界中の生産工場で採用している。Veoliaと提携することにより、カーボンおよびウォーターフットプリントを削減するという観点から設計された画期的な水処理プラント(中国蘇州市)が建設されている。このL’Orealの生産工場に導入された技術はVWSの2つの特許技術(Biobulk CSTRおよびAnoxKaldnesTM MBBR)の組み合わせである。これらの技術は以下のような顕著な環境改善効果の達成に寄与してきた。
- エネルギー消費を8.5%削減
- 従来の技術に比べて汚泥の発生量を58%削減
- 現在は廃水処理プラントで処理されているような高濃度廃液の除去
- 廃棄物の輸送に関わるCO2排出量を82%削減
- 廃水処理プラントの総CO2排出量を43%削減
この技術的ソリューションは将来的な生産の拡大、そして水問題に対処するために設計されている。工場全体の水消費量を削減するため、製造プラントのユーティリティ(トイレ、冷却システム)向けの水再生システムを導入することも可能である。
VWSのYves Cauette取締役副社長は「われわれは産業と自治体双方の多様なニーズを満たすため、環境に配慮した革新的な水技術およびソルーションを提供する戦略を追求することを信条としている」と語っている。Veoliaの幅広い技術は水や廃水資源を有効活用することが専門であり、廃水処理施設を最適化するための可能な限りベストなソルーションをL’Orealのような顧客に提供し、それによって環境への負荷低減に努めている。