2社の中国企業の従業員にバルブの偽造で有罪判決

2社の中国企業の社員にWeir Group Plcが製造しているHopkinsons Valveを偽造して販売したという罪で刑が申し渡された。

Shanghai Saimeng Mechatronic Engineering Co. LtdとYangzhou Yikai Machinery and Engineering Co. Ltdという2つの会社の管理職に15年と16年の懲役および罰金が科せられた。

偽造や商標権侵害がはびこっている国で、当局は逮捕者には重い罪が科せられるという明快なメッセージを発したことになる。

上記2社は、Hopkinsonsブランドのバルブを偽造して販売し、それらは中国の発電所に取り付けられていた。そして、それらのバルブには欠陥があるので、重傷や重大な被害が引き起こされたのである。

偽造者は、徹底した調査の後、2009年の後半に中国の公安省によって逮捕された。

両社は、顧客に英国から輸入されたものと言って、2006年以降バルブを偽造して販売してきた。そして、この違法ビジネス活動で100万ポンド(約1億3000万円)を得ていた。

江蘇省にある揚州中級人民法院(裁判所)における刑事裁判で、検察官は、バルブは偽物で、義務付けられている国家基準を満たしておらず、質の悪いものであることを立証した。

Weir Groupは、公安省の調査を支援したが、この訴訟によって従業員、顧客、そして利害関係者に同社の商標の不正使用は許されないと安心させることになると述べて、厳しい判決を歓迎した。

Weir ChinaのCyril Leung最高経営責任者は、「偽造は、経済や革新に悪影響を与えるだけでなく、顧客やユーザーを大きな危険にさらすことになる。何度となく基準を満たしていない偽造品によって、産業における操業が中断され、人命にリスクがもたらされてきた。この訴訟によって重ねて品質と安全を重要視すべきことが浮き彫りになった」と述べた。