Ghana Water Company、都市における水道の管理・運営をAqua Vitensから引き継ぐ

ガーナで5年間にわたりAqua Vitens Rand Limited(AVRL)が請け負っていた都市における水道管理・運営を、Ghana Water Company Limited(GWCL)が引き継ぐことを、2011年6月6日ガーナの首都アクラで開かれた譲渡式において、水資源・労働・住居省のHon. Alban Bagbin大臣が周知した。

Bagbin大臣によれば、GWCLは1年間にわたり都市水システムを運営する。Bagbin大臣は、都市の水道をGWCLのGhana Urban Water Limited(GUWL)が管理・運営することを義会が承認したことを発表し、世界銀行やオランダ政府による国の水セクターへの投資がGWCLによる運営を引き続き支援することへの期待を表明した。

今回の譲渡は、AVRLによる水道管理のまずさがその理由として挙げられる。2006年、ガーナ政府はAVRLと契約を交わし、国が水供給面で抱える課題への解決策を見つけるため都市水システムの管理・運営を任せた。Bagbin大臣は、AVRLと契約を交わした際、多くのガーナ人が水供給の面で国が抱える課題の改善に高い期待を寄せていたと回顧する。しかし、運営開始当初に掲げられた、無収水(NRW:non-revenue water)を毎年5%削減するという目標は未達成に終わった。

AVRL幹部、Martin Njisse氏は、AVRLによる運営で供給出来た水は創出された水の50%強に留まるものの、その運営期間中には課題を明確にするための取り組みがなされたと話す。期間中、AVRLはアクラ市やクマシ市にメーターを扱う施設を設立、無料のコールセンターも設けた。また消費者に対する戸別調査や、都市の人々が手頃な価格で信頼のおけるサービスを得られるようバルク・メーターの提供なども行った。

また、Njisse氏は、価格上昇にも触れ、「この5年間で化学物質および電力料金はほぼ3倍に上がった。我々は厳しい規制と管理を行い、同じレートで価格が上昇することを防ぐことが出来たため、価格上昇は2倍に抑えている」として自社の努力を強調している。